<報告 倉澤/岩下> <TOPに戻る>
今年度の全国理科教育大会は、8月2〜5日に宮城県仙台国際センターにて開催されました。倉澤(化学)と岩下(化学)の2名で参加してきました。全国の先生の中には、日頃の授業をよく工夫して行っている方もいて大変参考になりました。
8月2〜4日に仙台で行なわれた全国理科教育大会に参加させていただきましたが、そこでは多くの発表の機会に触れることができ、大変刺激を受けることができました。
3日の研究協議では、Webコンテンツを授業に活用する実践例として、インターネット上のフリーソフトウェアを使って生徒にpH曲線を描かせて、酸と塩基の強弱の組み合わせと指示薬の選択について視聴覚的に理解させる試みや、「熱い」「痛い」「おいしい」などと体で感じられる実験「五感で感じる化学実験」や、必要最低限の理科の知識を理解できるようなプリント「チャレンジ21」の作成、総合的な学習の時間の一部に、(1)紫キャベツの色素(2)手作り鏡(3)炭電池の3テーマについて行なわれた年間3回の化学実験の実践例が紹介されました。
また、研究協議の議論の中で、ペットボトルの中にドライアイスを入れて液体二酸化炭素を見せる実験をしたときに破裂したという事例が上がり、実験の安全性について改めて考えさせられました。
4日の研究発表では、電源として9Vの角型乾電池や3Vの電池ホルダー、放電装置として発光ダイオードを使用するなど、配線コードがいらない「配線コード不要の電気分解・鉛蓄電池」や、実験に入る前にHazards Drawing(危険図)を用いた授業を行なうことで、生徒たちに実験における「危険」について認識させて、実験に生かすことができるかを考察した、「実験における危険行為の認識」や、生徒自身が没食子酸や硫酸鉄(U)などを使用してブルーブラックインクやインク消しなどを作成することにより、酸化還元反応や陽イオンの学習に興味を持たせることを目的とした「消えてしまったインクの話」などの発表を聞かせていただくことが出来ました。
多くの発表や、全国の先生方の意見をお聞きした中で、理科の授業における実験の大切さや、「ヒヤリハット」という言葉があるように実験における危機管理の重要さについて考えさせられました。旭山動物園が花開いたのは従業員がお客さんの立場になって知恵を絞ってきたその熱意と工夫と聞きますが、教員も生徒の立場になって、生徒の興味や関心を喚起させるように考えて授業を展開する必要があると思いました。
今回、杜の都仙台において開催された全国大会に参加することができ非常に得ることが多かったのでこの場をお借りして報告します。
第1に多くの研究発表を聞くにつけ、全国には日頃の授業を常に工夫し努力されている方がいること。第2に理科教育に対する考え方を確認できたこと。年度が替わり、学校が変われば教師も教え方を変え、工夫こらすことが大切であることを感じた。「本物」を魅せる化学の授業や「化学が好きになる実験とは」の中で、実践発表者の熱意が伝わってくる気がしました。自信の研鑽を深め、また今後の理科教育に役立つことができればと思います。
化学の研究発表は3会場で行われ、延べ35の実践発表があった。私は主に第一と第三会場の発表会に参加した。いくつかの事例をここに掲載します。