夏空の貴公子
イ ワ ツ バ メ っ て 何 だ
知っていますか…西高のツバメ
 北館のピロティーを歩いていると,タイルの上に鳥の糞が沢山落ちているのに気がつく。糞の落ちている所の上を見上げると,泥を固めて作ったツバメの巣がいくつも目に入った。このツバメの巣,僕が昔から見慣れているのとは少し違って,泥が天井まで積み上げられ,天井近くに出入り口の穴が開いている。ツバメにしては変な巣だなぁ〜と思い、飛んで来る親鳥の姿を良く見てみた。飛んでくるのは確かにツバメなのだけれど,燕尾服の語源にもなったツバメに特有の長い尾は見当たらず,かわりに腹の白い帯が目についた。この親鳥の外観的な特徴と巣の形から、西高のツバメはただのツバメでなく,イワツバメだと分かった。ところで,イワツバメってどんな鳥なのだろう,西高のツバメの秘密を調べてみた。

  ツバメ


  
   イワツバメ

    コシアカツバメ
日本で見られる代表的なツバメ 
 日本に渡って来るツバメは5種類程知られているが,このうち、ツバメ、コシアカツバメ,イワツバメの3種類が良く知られている。ツバメは各地に広く分布し,人家やアーケード、歩道橋などに巣を作る。コシアカツバメは西日本に多く,大きな建物や高層団地などに巣を作る。西高で営巣しているイワツバメは山地や海岸の岸壁,都市部の大きな建物や橋げたなどに巣を作る習性がある。 
 ツバメの仲間は,3月下旬頃,越冬地の台湾,マレー半島,フィリピン辺りから渡来して日本で繁殖する夏鳥で巣は泥を唾液をまぜて固めて作るが,毎年同じ巣に戻ってくることが多く,古い巣を補修して再利用することも多い。一度に4〜5個の卵を生み,約2週間でヒナはかえるが,その後ヒナが巣立つまでの3週間余りは,オス,メスが協同してヒナにえさを運んで育てる。このようにしてヒナが巣立つと,休むまもなく親鳥達は2回目の子育てにとりかかる。一方,巣立ったヒナ達は河原などをねぐらにして集団で過ごし,秋になると,繁殖を終えた成鳥も合流して何万羽もの集団になり,南の越冬地へと向かう。
 ショウドウツバメ      イワツバメ     コシアカツバメ           ツバメ
ツバメの巣(ツバメは種類ごとに巣の形が違う)
ツバメの渡りのコース  北館1Fで見つけたイワツバメの巣
 最近,都市化が進んで大きな建築物が多数できたためか,本来岩場に営巣していたイワツバメは,人工の岩場ならぬ街のビルに侵出してきている。西高でみられるツバメも,そうしたパイオニア達なのだ。ツバメは他の鳥に比べると都市化の影響を受けにくい種類だと言われているが,巣の材料となる泥やエサの昆虫の減少により少しづづ数を減らしている。鳥が住めない環境はヒトにとっても住み難い環境なのだ。西高で子育てをしているイワツバメ達が,来年も同じ巣に戻ってくるよう,子育てを暖かく見守ってあげたい。
自然のささやきが聞こえますか
…「やまかい(山峡)の四季」発刊に寄せて
 私たちが住んでいる甲府盆地は,四方を峨峨たる山々に囲まれ,素晴らしい自然にあふれています。でも,自然は私達が毎日呼吸している空気と同じように,身の回りにふんだんにある時には,なかなか意識できないものです。そして,自然が回復不可能なまでに失われて,初めて,その重要性が人々に意識されると言うのが悲しい現実です。
 私達のまわりにある自然は,絶えず私達に語りかけています。でも,そのささやきはとてもか細く,しかも自然の言葉で語っています。自然の言葉を理解したり,かすかなささやきを聞き取るのは,そんなに難しいことではありません。ただ,自分自身も自然の一部だという意識を持って,いつでも自然の変化に興味や関心を持つだけで良いのです。理科教室通信の「やまかいの四季」では,校庭の隅に咲いている小さな雑草から,目の前にそびえ立つ富士山,南アルプス,八ヶ岳などの山々にいたるまでのさまざまな自然からのメッセージを取り上げて行くつもりです。この通信が、君達が自然のささやきを聞き取る糸口になれれば幸いです。
ハ ハ コ グ サ
(母子草) Gnaphalium affine  [きく科]
 前庭の植え込みの中で,小さな黄色の花をつけたこの草を沢山みつけた。根の付け根の部分から枝別れした茎は15〜40p程で,葉とともに白い綿毛におおわれている。ホウコグサ,オギョウ,ゴギョウなどとも呼ばれ,春の七草の一つにもなっている。若い葉にはヨモギに似た香りがあっり,もち米に混ぜ「母子餅」にして食べるとおいしい。

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