冬休みの課題より…その1 
    黒富士が見えれば雨
                   …天気に関することわざあれこれ(地形編)

 各地の気圧をもとにし天気図を描き,天気の変化を予測する。そんな便利なシステムがなかった頃,先人達は自分の住む地域の空を彩る雲の形や動き,近くの山に掛かる雲,山の表情などを注意深く観察し,この中に秘められている自然からのメッセージを読み取ろうとしたに違いない。…このような天気の予報を「観天望気」と言う。
 その様な中から,自然現象と天気の変化には,ある一定のパターンがあることに気がついていったことだろう。このような先人達の経験は「天気についてのことわざ」と言う形で今も語り伝えられている。気象衛星を使って,全地球規模での大気の流れや気象現象に関するデーターを容易に入手出来る現在でも,狭い範囲での局地的な気象変化を正確に予測することは難しい。先人達が残してくれた「天気についてのことわざ」は,その地域での長年の観察結果の蓄積にもとづくものが多く,局地的な天気の予報には極めて有効。そんな目でもう一度地域に残っている「天気についてのことわざ」を見直してみよう。
 冬休みに1年生が調べてくれた「天気についてのことざ」のうち,今回は山に関するものを選んでみた。この中に「黒富士(北富士)が見えれば雨が降る」と言うのがあった。主に竜王あたりで言われているものらしいが,この黒富士は盆地の北にそびえる黒富士山(1596m)のことではなく,太刀岡山 (たちおかやま:1295m)のことを言っている。この太刀岡山,普段は背景に連なる曲岳〜黒富士山の稜線に重なって,その形をハッキリ見ることは難しい。しかし,上空に雨雲が立ち込め,背景の稜線を隠すと,前にある太刀岡山の富士山に良く似た姿がハッキリ分かるようになるので,この太刀岡山の姿を黒富士(北富士)と言っているのだ。山々を覆った雨雲はやがて高度を下げ,盆地にも雨をもたらす。
 富士山に笠雲がかかると、雨が降る。 次の日は雨が降る。
 富士山に吊し雲がかかると、天気が悪くなる。
 富士山の左側に雲がかかると、風が吹く。
 富士山の笠雲が東に倒れれば晴れ、西に倒れれば雨。
 富士山の頂上に笠雲がぼうしのように出た時は雨になる。
 富士山の頂上より少し下に笠雲が出たときには、晴れになる。
 秋のうちに富士山の五合目以下に雪が降ると、その年は日照りになる。
 夕方、山がはっきり見えると、明日は風が強い。
 八ヶ岳に雲がかかると、強い風が吹く。
 諏訪口が晴れると、天気が良くなる。
 湯村山に霧がかかると雨が降る。
 茅ヶ岳(東山)の夕立は韮崎には降ってこない。
 茅ヶ岳に雲がかかっていないと晴れる。
 甲斐駒ヶ岳の夕立は青木沢どまり、櫛形山や苗敷山に雨雲がかかれば雨降りに        なる。
 甘利山に雨が降り始めると、里にも降る。
 八ヶ岳に帯雲がかかれば雨。
 西山がしぐれてくると、冷たい曇りの日になる。
 櫛形山(西山)が曇れば雨になる。
 片山に雲がたちこめると雨が降る。
 八ヶ岳の麓に雲が出て頂上がよく見えるときは風が吹く。
 西の山に雲が沢山出ると、突風の風が吹く。
 西の山に吹き出し雲が出ると、天気が悪くなる。
 曇っていても、諏訪口が晴れていると、なかなか雨が降らない。
 北富士(黒富士)が見えれば雨が降る。
 身延山が見えねば、降る。
 御岳に雨模様があると、盆地にも雨が降る。
 黒駒に雨模様があると、盆地にも雨が降る。
「地形」に関する天気の諺あれこれ
ホトケノザ(仏の座) サンガイソウ(三階草)
                       Lamium amplexicaule L  [しそ科]
 1月の下旬,暖かな日和にさそわれて家の近くの笛吹川の河川敷へとでかけた。あたり一面土色をした枯れ草の風景が拡がっている中に,少しだけ伸びた牧草が青々と茂っている一角があり,その中で何株か紅紫色の小さな花を付けたこの草を見付けた。 しそ科に特有の四角の茎を包むように2枚ずつ付いた葉が,仏様が座っている台座に似ているところから,「ホトケノザ」と言う名がついた。やがて春本番になると,この河川敷やあちこちの休耕田も紅紫色をしたこの花の大群落で覆われるようになる。

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